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2018.11.06
【脊椎側弯症の方 感動の声】
ある時、Mさんが娘さんを連れて来院しました。
Mさんは年齢38歳、娘さんは小学校3年生8歳です。
Mさんは強度の脊椎側弯症を患い
身体を良好に維持管理するため、
不定期ではありますが何年も通院しています。
「先生、娘が側弯症になりました。まだ軽いらしいのですけど」
身体検査でチェックされたようです。
診ると脊柱が若干S字状で、脊椎周囲の筋肉がこの年代では考えられない程硬く、
脊椎周囲を固めていました。
治療の手を入れ、術後軽快感があり背中の圧迫感がなくなったようです。
一か月後にまた来院し診た処、脊椎周囲の筋肉は初診時より緩みがあり、
脊椎周囲の環境改善が診られました。
お母さんに
「この子を見ていて変わった動きを感じませんか。」
と尋ねたところ、
「見ててもわかりませんが、この子がこう言いました。
『また治療に行きたい。連れてって。』
身体がよくなったからこんな言葉が出るんじゃないですか。」
この言葉を聞いた時、私の心は感動で震えました。
またお母さんはこう言いました。
「私は、ああ、また治療にいかなくっちゃ」です。
私たち医療者は、
身体の事であれこれ理屈をこねて患者さんに理解を求め、説明します。
説明し理解を求めるのは医療者の論理で、
極端な話、不具合な身体が治る事とは直接関係がありません。
しかし、それを行う事で意思の疎通を図り、
医療者の立場を理解してもらおうとしています。
しかし、治療者の論理は通用しない。
“また治療を受けたい。”と思ってもらえる努力、
“身体の中で起きている回復の力を引き出し、しっかり治す事がすべてである”
と改めて肝に銘じました。
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。