ブログ
“むち打ち症”と呼ばれる傷病の怖さ
“むち打ち症”と呼ばれる傷病の怖さ
自動車と日本の道路事情は大きく変化し、
車社会とまで言われる程、車を中心とした環境になって来ました。
手軽で便利、何をするにも自動車に頼らなければ物事が進みません。
社会は車で氾濫しています。
その分車同士のトラブルも絶えません。
ふとした不注意から、思わぬ身体の損傷を受ける事もあります。
私の記憶ではこの世の中に“むち打ち症”が登場したのが、今から
60年程前でしょうか。
交通事故に遭遇し、怪我らしいものはないのに、
1~2~3日後から頭が痛くなったり、首が熱く痛くなったり、
首を動かす事が出来なくなったりします。
時には吐き気も起きます。
身体的には見た目は何も起きていない状態です。
首のレントゲン写真を撮っても、怪我の状態を表すものは写っていません。
何が原因かはっきりわからず、痛み止めの薬や、
湿布薬をもらい処置をしていました。
そしてこの対処は今も殆んど変わらず、行われています。
“今現在でも、未だに悪い所がはっきりしません。”
これが“むち打ち症”です。
原因は確かに交通事故です。
特に追突をされた車に乗車していた人が、最も多く発症します。
追突をされた瞬間に、追突のショックが筋肉に加わり、
収縮の動きについて行かれず、引きちぎられる現象が起き、
身体の後ろ側の筋肉が繊維レベルで傷つく事によって不具合が発症します。
頸部の後ろ側から横にかけて、背部から腰部まで、
信じ難い現象ですが、筋肉内に傷が出来ています。
患者さんと術者とで、受傷した傷をはっきりと共有できます。
事故で受けた傷の痛みを指摘し、その痛みを確認し、
他部位に手を入れ事故で受けた痛みを指摘、同じ痛みを確認する。
追突事故で起きる筋肉の傷は、はっきりと存在します。
その傷を修復し、”むち打ち症“を治してゆきます。
傷ついた筋肉の修復には4か月半程かかります。