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【長年の課題 腰痛】
【治療期間】平成30年5月4日から
【主訴】
若い頃から腰痛に悩まされ、今では身体の中に同居しています。仕事上デスクワークが非常に多い事から、何とかこの腰痛を解消したいと手当たり次第に医療機関を尋ね治療をお願いし関連の検査を全てして戴きましたが、「どこも悪い所はありません」という答え。
こんなに腰が痛いのに悪い所が何処かはっきりせず、何処も私の願いを聞き届けてくれる所はありませんでした。兎に角「腰が痛くてどうしようもありません。何とかして下さい。」
今のこの領域の診療は骨にばかり目が行っていて、本当に悪くなっている“筋肉に”着目する医療者がいないのが現状です。“筋肉が悪くなる”という捉え方、考え方がありません。
平成30年5月4日(初診)
【症状】激痛とまではいかないが非常に腰が痛い。
【患者さんの年代・性別】 52歳 会社員 男性
【患者さんのご来院エリア】 印西市小倉台 在住
《治療展開》
うつ伏せになって背部、腰部に手を入れると非常に古い余り水分を含まない凝結があり、背部の筋肉は板状に硬くなっており、余りしなりを持たない。腰部も硬くなった筋肉があり、特に左側はギックリ腰を何度も繰り返した痕跡があり傷ついた筋肉の周囲を硬く囲み、動きから影響を受けない様保護している状況がある。
腰に負担がかかると硬くなった腰の筋肉が全体で痛みの症状を出す事から、何処が悪いのか特定できずわからないという事になっていると考える。
筋肉を診ると40年以上負担の蓄積がありその積み重ねが筋肉の状態をどんどん悪化させてきている。
治療に入り、最初硬くなった筋肉は激痛を発していたが、その内に指先の当りが動きを感じる様子で、集中した治療を続けると表層部から柔らかさが出てきて硬い筋肉が緩み始めた。同時に治療痛も弱まってきた。
治療後身体を動かすと、腰に違和感が残っているが痛みがなくなっていた。
5月6日(2回目)
1日間を置いて治療を始めると、硬い筈の筋肉の表層が柔らかく、左側の水分を含まない何度もぎっくり腰を起こしたとみられる古い傷がむき出しとなっていて、変化の速さには驚いたが、痛みを感じなくなっている根拠かと思われる。治療の痛みも弱まっていた。傷の周囲に古く固まった硬い筋肉があり、これから水分を呼び込む動きをしていくものと思われる。勿論、自覚症状の痛みは1回目の治療の後からなくなっている。
長年蓄積の硬さを持った水分を含まない筋肉と古い傷は、奥深くまでありある程度良好な筋肉に戻す事がこれからの治療目的と考える。
5月13日(3回目)
2回目の治療から1週間後、3回目の治療をする。
5月6日治療時、頸部や背部、腰部の内部に非常に硬い筋肉がありそこに、ぎっくり腰を繰り返した古傷が同居し表層部が柔らかさを感じる状態であったが、1週間経過しても余り治療の後退は感じず、各部位の硬さを持った筋肉に手を入れ回復の動きを進める仕掛けをしながら治療を終える。手を入れていても治療の痛みは弱まっていた。
この事例、通常の治療例としては全く参考にならない程今までに例を見ない展開です。
今後は硬くなった筋肉に水分を呼び込む様に仕掛け、身体を管理する意識で取り組む様に心がける事が大切かと考えます。