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右足首の捻挫
【右足首の捻挫 KHさんの症例】
【治療期間】2014年8月20日から24日まで
【症状の訴え】右足首の痛みと違和感
8月1日怪我をして、整形外科で診てもらい、骨には異常なく、湿布薬をもらった。
その後、接骨院に通い、徐々に痛みが弱くなったけど、右足首が時々痛み、
違和感が一向に取れない。
8月26日から部活の合宿があり(駅伝部)、このままでは参加できないと思い、
知人の紹介で、来院する。
【患者さんの年代・性別】 14歳 女性
【患者さんのご来院エリア】 我孫子市 若松
【原因】走り込みの練習をする、アップダウンの多い丘で練習中、
木の根っこを誤って踏み、足の運びに躊躇し、右足の着地がうまく出来ずにバランスを崩し、
外くるぶしから着き、全体重がかかり、転倒した。
立ち上がろうとしたが足を着く事が出来ない。歩く事も出来ない。
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《治療経過》
8月20日
8月1日に足をくじいて、3週間程たっているので、
若干腫れが引いている事と、損傷部が落ち着いて来ている事から、
右外くるぶしの周りが、少しふくらみを持ち厚くなって、
一部が非常に分厚くなっています。
この分厚くなったところが、怪我をした中心部です。
右外くるぶしの厚みに手を入れると、水分を含みぶかぶかした感触があり、
厚みの大きい所は、足首をひねった時に、傷つきはがれた靭帯や筋肉が、
水分を多く含み、徐々に損傷部を固めて、動いても痛みを感じない様に、
傷を守る動きをしているものと思われます。
傷は、外から手を加えない限り、修復されません。
一旦は、傷周囲の守りを、怪我をした直後の状態に戻す必要があります。
手を入れると、痛くて我慢できないくらいですが、だましだまし手を入れ、
グッとこらえてもらい、修復に取り掛かりました。
今回怪我をした傷の中に、少し時間のたった古い傷を見つけました。
2年ほどの経過かと思われます。聞いた処、やはりそのくらい前に、
右足首をひねった事があるそうです。
治療後、足がしっかり踏めるか確認してもらいました。
OKです。
21日、
20日の日の治療で、右外くるぶし周囲が騒ぐ状態があり、少し痛みが出たりしたそうです。
しかし、「足の踏みしめが出来る様になりました。」との事。
今日も痛みに耐えながら、患部の修復です。
「今日は痛いけどなんか違います。よくわからないけど。」
と言いながら、我慢しています。
傷は、皮下の厚みを感じながら、水分を含む軋み感覚があります。
22日
「21日に治療してから、右外くるぶしが痛まなくなりました。」
でも治療は痛いので、我慢しています。
治療の後半には痛みが変わり、楽な感じで、治療が受けられる様になりました。
右外くるぶしは、厚みが少し取れ、引き締まって来ました。
23日
右外くるぶしに手を入れると、治療の痛みで「ピクッ、ピクッ」と動いていた足が、
今日は全く動かず、治療の痛みがない様です。
くるぶしの締りが一段と進み、厚み感覚が少しずつ薄れる手応えで、
すっきりした感じになって来ました。
「今日は、くるぶしを怪我した、という事を意識しなくなりました。」
「足の踏みしめも、抵抗なくできます。」との事。
しかし、傷独特の、軋み感覚は余り変わりません。
24日
「今日は少し走りましたが、痛くなかった。」
右外くるぶしが、昨日よりすっきりした形になっています。
関節周囲が一段と締まり、傷の軋み感覚も少し弱まって来た様です。
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【治療を終えて】
25日も治療の予定でしたが、時間が取れず、このままで、合宿に入る事になりました。
傷の締りが気になる所ですが、時間切れです。
右くるぶしの負担を、極力少なくする様に配慮しながら、
練習してもらう様、お願いしました。
悪化しない事を祈ります。