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左足の甲に激痛 その3
【左足の甲に激痛 SNさんの場合 その3】
【治療期間】2014年10月19日から31日まで
【患者さんの年代・性別】 15歳 男性
【患者さんのご来院エリア】 我孫子市 寿
【原因】駅伝部の部活で、長距離の過酷な走り込みを、毎日行っていて、
10月10日の日、練習中に左足の甲に痛みが出てくる。
【症状の訴え】足が全く着けない。
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《治療経過》
10月19日、
夜、来院する。昨日は、駅伝大会の応援で、治療を休みました。
20日、
一昨日のトラブルの腫れと痛みを引きずる事はなく、
左足の踏みしめも出来、事なきを得ている。
傷の状態も、ざらつき感が少なくなってきている。
11月16日の駅伝大会に参加すべく、身体全体の様子を確認するため、
全身に手を入れると、右下腿部に、痛めた痕跡が見つかる。
尋ねると、以前、右下腿部を痛め、治療をして治したとの事ですが、
残念ながら、傷を封じ込めた状態で、傷の痛みがなくなった事で、
治ったと解釈していた様です。
そしてこの傷をかばうように、右下腿前部の筋が、非常に硬くなっている。
傷は右下腿内側部に、縦に150ミリ程硬いシコリとなって、しっかり残っており、
この右足をかばう気付かない負担が、左足に掛かっていたと考えられ、
負担の限界に達し、中足骨部にしわ寄せがきて、
痛みとして出て来たものと考えられます。
痛めた原因がわからないと言っていた事が、頷けます。
この筋損傷が、今回左足を痛めた大きな原因と納得できた。
25日、
歩行しても痛みは全く感じない。傷のざらつき感が弱まってきているが、
走りに耐えられるか疑問が残る。
右下腿部の古傷のシコリ(硬くなった筋)が、動き出す。
前面の硬い筋も動き出す。
26日、
左足を痛め、足を着けない程の激痛が記憶にあり、
身体は何となくかばっている様で、痛む意識が抜けない。
傷は滑らかさが出ている。
右下腿部の古傷を保護し包み込んで居るシコリが緩み始め、
傷が中にある気配を感じる。
27日、
傷の回復の状態から、走りに向けて、足の使い方を意識する。
右下腿部の古傷のシコリの中から、傷がふれる感じがある。
右下腿前部の硬い筋は、緩みが出て来た。
28日、
爪先立ちをして、指に負荷を掛け、負荷に耐える事が出来るか試す。
そして、軽く走る。最初は左足に違和感があったが、動きに馴染むと違和感はなくなる。
始めて、50分程負荷を掛けない走りを試す。特別異変を感じない。
患部の傷の変化はない。
右下腿部の古傷を保護し包み込んでいるシコリの中の傷が、はっきり出てくる。
少し硬さを持つざらつきがある。
29日、
今日は、ジョギング程度の走りをする。やはり異変は感じない。
傷の変化もなく、良好。
右下腿部の古傷が動きを持つ。
30日、
ダッシュなしで80分間走りを試す。身体が再発を恐れている様で、
左足を意識している。しかし、異変は感じない。
患部にざらつきを少し感じるが、明日も同じメニューで走る様に指示する。
右下腿部の古傷の硬さを持った筋は、ほぼ消失しざらつきの傷だけが残る。
31日、
今日は、昨日よりスピードを上げて60分間走る。
更に加速すると動きが付いてこない様に感じ、違和感として感じる。
異変はない。痛めた部位は、昨日よりざらつきは少なくなっている。
翌日から、スローで爪先立ちを繰り返し、後半早く動く様にして、
過負荷影響を試す様に指示する。
右下腿部の古傷は、水分を呼び込む様になる。
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【治療継続中】
左足甲の損傷部位の傷は、修復が進みもう少しという処です。
甲の激痛が強烈な状態であったためか、踏みしめの怖さが意識され、
走りを気にしている状況があります。それももう少しでしょう。