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肩こり・腰痛を防ぐ自動車運転姿勢 ④
【まとめ】
中間報告として、これまでの結果から、現段階での考案した運転姿勢のまとめを記載します。
◆運転時の着席姿勢◆
1、運転席に取り敢えず座り、アクセル、ブレーキペダルが、余裕を持って踏み込める様に、前後のシート位置調整を行う。
2、座りの調整をする。着席は、座席に臀部で座らず、坐骨枝と大腿上部で座る意識で、臀部(正確には坐骨結節)を背もたれの下端部から、シート角に向かい滑らせ、角奥に差し込む。
3、腰部の姿勢は、仙骨部が前方に傾く位置で、恥骨結合部がシートに近づく様に、腰部前弯を作り、坐骨枝と大腿上部で座る。
4、膝関節軽度屈曲位で、アクセル、ブレーキペダルが、余裕を持って踏み込める様に、再度、前後のシート位置調整を行う。
5、ハンドルを持つ上肢は、肘関節軽度屈曲位で、手は、ハンドルの最上端をしっかり握れる事。
6、5の状態を保持し、両肩甲骨下角を、背もたれがしっかり支える様に、背もたれを起こしながら、完全に密着させる。(躯幹部を預けるというより、その姿勢に背もたれを添わせ、密着させる)
7、腰部前弯を決めた姿勢で、背筋を伸ばし、脊柱周囲の筋緊張を解き、脱力する。
8、肩甲骨を、背もたれから離す事なく、運転操作が出来る事。(脊柱起立筋を極力活躍させない)意識して腰部前弯を保持する事が、大きなポイント、決め手と考える。
【おわりに】
何事につけ、人が生きるという事は、少なからず身を削って生きているという事で、避けようのない事実です。精神的、肉体的、様々な負荷影響の中で、少し努力する事で、一つでも負担を軽くする事は、将来に向けて大切な事と考えます。
身体に極力負担のかからない、運転姿勢を考案しましたが、自動車に乗る度に起きる、躯幹部の前傾と腰部後弯は、現時点では克服できない事柄で、常に修正する意識を持ち、自動車を運転する際は、身体に不定愁訴を作らず、健康を損ねない様にする事が、肝要かと思われます。
少しでも快適な日々を過ごす一助となればと、願うものであります。