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【長尾施術所 代表コラム】肩こり、腰痛…現代病は、なぜ無自覚に発症するのでしょうか?
私たち人間は、無自覚、無意識に、当たり前のように動いて生活しています。
元々四つ足構造の骨格を持った人間は、後足で立ち上がってしまいました。
人間は立って物事をする様になってから、前足(手)で物を作り文化をこの上なく発展させ、行動範囲を格段に広げてきました。
今や、立つ事は当たり前で何の違和感も持ちません。
しかし、その結果脊柱を中心とした筋肉が、四つ足歩行から二足歩行となったため 身体の仕組みが大きく変化し、立つための仕事を新たにさせられることになりました。
筋肉の働きは、無意識下で立つために常にバランスをとるため、
全く別の仕組みを作らなければならなくなり、その結果、地球の引力に逆らい、身体を支える仕事が膨大に増えました。
日々の微細な疲れの蓄積によって、筋肉が悲鳴を上げることになりました。
四つ足の骨格構造は長い時間をかけて立つ事に馴染む様に進化し、
身体を支えてきていますが、骨格の根幹は変わりませんので、無理やりアレンジしている部分もあります。
このことが、自覚なく筋肉に負担をかけています。
人類の技術が発展、発達し、より文化的な生活を営めるようになった現代。
過酷な肉体労働をしなくても十分な物資が手に入り、快適な生活が送れるようになってきている反面、皮肉にも、そういった生活が身体を『いじめる』根源となっています。
筋肉は適度な動き、収縮機能が命です。
動く事で活力を得て、力を発揮するものです。
頭部・四肢などを除いた身体の主要部を支える働きは、
『保持するための動き』。
主体は伸び縮みの少ない軽い収縮が殆んどです。
筋肉の働きにとって一番辛い働きで、これを死ぬまで続けます。
現代人にとっては当たり前となったデスクワークは、これに該当します。
現代病と言われている腰痛、肩こりに悩まれる多くの方は、デスクワークを中心に、身体を保持する動きが日常的となっている場合がほとんどです。
本来は、大きく筋肉を動かすことが、筋肉にとって良いことなのですが、
現代では、役立つ働きが、結果として身体を苦しめ足を引っ張る存在となっています。
身体を定期的に動かすことなど、日々慌ただしい生活を送っているなかでは、意識しづらいことではあります。
しかし、筋肉が悲鳴をあげてから、整形外科、整体、接骨院・整骨院を探して通ってみたものの、症状が改善しない。
結果として、長期的に苦しみが続き、日常生活に支障をきたしている方を多く見てきました。
すでに症状が慢性化している方や、整形外科、整体、接骨院・整骨院に既にかよっているが改善しない方は、お気軽にご相談ください。