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造反する筋肉4
【かかと(踵)が痛い SMさんの場合】
【治療期間】2014年5月16日から18日まで、2回
【症状の訴え】
毎日の仕事で、歩く事が非常に多く、いつも右背中に、引きつれる様な張りがある。
腰から足にかけて、だる重い状態が続き、
首から肩に、のしかかるような重い張りを感じ、
頭痛が、日に日に強くなってきた。
そしてその内に、かかとが痛くなりだし、歩けなくなる事がしばしばで、
我慢できなくなり、来院する。
来院時は、強烈な頭痛とかかとの痛みが強く、堪えられない状態である。
何でこうなったか、原因は思い当たらない。
【患者さんの年代・性別】 32歳 女性
【患者さんのご来院エリア】 我孫子市 根戸
《治療経過》
5月16日
身体全体、首、肩、背中、腰、太ももから足まで、
筋肉が引き締まり、張り詰めた硬さがあり、右かかとの部分も、
表面から内部にかけて、硬いこわばりのしこりがある。
このこわばったしこりが、痛い事が分かった。
腰から足にかけて、硬く張り詰めた筋肉が、
かかとの痛みを、引き起こしているものと思われ、
かかとの痛みの元となっている、腰、お尻、太ももから足の筋肉を、
緩める様に治療し、かかとの痛みが軽くなる様に持っていく。
治療後、かかとの痛みは弱くなり、違和感が残るけれど、
楽に歩く事ができる様になる。
首、肩、背中、腰に手を入れる事で、強烈な頭痛は消える。
身体が軽くさっぱりした感覚になる。
しかし、長年の積み重ねによる、蓄積された筋肉の硬さは、簡単には、緩まない。
原因が思い当たらないのは、
無自覚に忍び寄る“造反する筋肉”のためです。
17日
来院出来ないので、治療はしない。
自覚症状は、毎朝起きる時、かかとに強烈な痛みがあったが、
かかとをついても、痛みは全くなくなっていた。
頭痛もない。
日中、家の片づけ物をして、夕方、かかとに痛みが出てきた。
18日
一日おいて、首、肩、背中腰の筋肉は、
引き締まる感じが弱まり、柔らかさが出ている。
かかと表面から中にかけて、しこりがまだあり、
手を入れてゆるめる。一昨日の治療の痛みと比べて、格段に弱い。
当面の自覚症状がなくなり、ご本人の希望により、
治療は、小休止とする。
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【治療を終えて】
長い間の筋肉への負担で、身体の動きが悪くなり、
あちこちが具合悪くなるのは、
単なる疲れと、年齢のせいにする事がほとんどで、
“造反する筋肉”がそうさせているとは、誰も考えません。
少し身体の訴えに、耳を傾けてみては、如何でしょうか。
彼女には、脊椎側弯症があり、右の腰と背中の間が、
いつも突っ張り、日常の負担が、他の方より早い。