ブログ
ぎっくり腰
【事例】 ぎっくり腰
【治療期間】 平成26年1月6日から1月31日まで
【患者さんの年代、性別】 77歳 女性
【患者さんの来院エリア】 八千代市緑が丘
【発症原因】
長年、母の介護をしていて、昨年、母が91歳で亡くなり、今年1周忌を迎え滞りなく終えた翌日1月6日、腰部に激痛が走り、身動きが出来なくなる。
かかりつけの整形外科があり、知人に連絡し受診しようとしたが、その知人が、ご自分も何度か身体を治した経緯があり、当院の治療技術を知っていた事から、来院する。
————————————————————————————————-
【施術経過】
1月6日
身体をくの字に曲げて来院し、うつぶせになるのに1,2分かかり、苦痛の激しさは、並みの事ではなかった。
背中から腰まで、筋肉はパンパンに張り固まり、右腰の筋肉内に、グツグツした感触の、傷を見つける。
背中や、腰の傷周囲を緩めながら、傷の修復を行う。
治療後、ご自分で、ゆっくりと立ち上がり、左右、前後に身体を動かし、腰に違和感があるが、動きを取り戻した。
症状的には軽減されたが、傷はまだまだ変化して来ている訳ではないので、
無理をしない事を前提に、出来る事はやってもいいですと言って、帰宅した。
7日
腰の傷は、水分が豊富で、グツグツした感触が強く傷に触れると痛みが強いため、
傷の回復が進まない限り、治る事にはならないという事が、納得される。
動きを取り戻した事で、自覚症状がなくなると治ったという解釈が一般的ですが、
内部の傷の修復、回復を伴う事が、本来の治るという事です。
8日
背中や、腰の傷の周囲の筋肉が、少し緩み始め、身体の動きにゆとりが出てきて、
傷自体も水分が少なくなり始め、しまり感が出てきて、治療の痛みが弱まってきた。
自覚症状は全くなくなる。
この時点で、通常は治療を終了する方が、殆んどです。
しかし、ぎっくり腰を起こした時、動けなくなる事の恐ろしさを痛感、
身体の手入れをしなければ、この先、安心して過ごせないと考え、
硬い筋肉をより柔らかく良い状態にするため、治療を続行する。
9日
傷の感触がしまりを帯び、水分が少なくなってきた。傷の修復の傍ら、
首や、肩、尻、下肢にも手を入れ、身体全体の調整を強める。
人間の身体は全体で一つ、どこが悪くても、全身に及びます。
怪我の箇所をかばう動きが、周囲に様々な影響を引き起こします。
しわ寄せを取り除きながら、前進のバランスを取り、身体全体を治す方向で、
治療する。
10日以降
傷の修復を主体に、全身の筋の回復を図る。
日を追う毎に、身体の回復感を感じ、31日、ぎっくり腰の傷が若干残るが、
治療を終了する。
——————————————————————————————————-
【施術を終えて】
”人間の身体は、全体で一個です。”
四足構造の骨格(四つん這いの骨組み、犬、猫と同じ骨組み)を持つ人間の身体は、
二本足で立ちあがった時から、永遠の腰痛に悩まされる事になりました。
いつも、いつも、腰を中心に、あらゆる筋肉が働き、人間の行動を支えています。
その結果、腰に一番集中して、負担がかかる事になり、負担の限界が腰痛を引き起こします。
日頃から、身体の手入れを心がける考え方が最も必要ですが、
今現在の考え方は、全く身体に目を向ける事がない状態です。
今回のぎっくり腰の方も、筋肉の硬さが引き起こした事例かと思います。
この方は、症状の回復が非常に早く、例外に近い事例かと思います。
通常は、5日から1週間程度で、元の動きを取り戻せると思います。