＜初診時状態＞

・膝を曲げようとすると膝裏が痛くなってくる。

・視診で内側が少し腫れているように見える。

・膝蓋骨を動かす検査では、痛みがあるのと、ゴリゴリする感触がする。

＜経過＞

膝関節の内部での癒着をはがす施術と、筋肉を整える施術をしたところ

１回目施術後は曲げたときの痛みが軽減した。

まだリハビリ・エクササイズをできる状態ではなさそうだったため、施術後に痛みが出たらアイシングするように指示した。

2回目（一週間後）

前回治療後3～4日はかなり調子が良かったとのこと。

その後痛みが戻ってきている。

検査では曲げたときの痛みが膝の前側は消えていた。

膝裏の痛みは少し強かったため、膝裏の筋肉の腱に対し施術をしっかりと行った。

週一ペースで施術を行っていき、自宅でできるリハビリ・エクササイズを指導し、

５回目来院時には1時間以上歩いても膝が痛くなるようなことはなくなった。

＜担当コメント＞

過去の怪我により外側半月板を切除していたため、膝に負荷がかかり、何らかの組織が損傷を起こし、膝が腫れてきてしまったものと考えられます。

突然起こる症状も実は突然起こるわけではなく、徐々に歪（ひずみ）が生じ、負担をかけ、組織を少しずつ破壊していきます。

この方は30代という年齢で膝の変形が見られたようですが、

年齢的にはとても早い段階で変形してきているので、変形の進行を少しでも抑えていく必要があります。

痛みを感じるというのはどこかに何らかの問題がある状態です。

こういう状態は筋肉の緊張を起こし、膝の動きを悪くする要因となります。

動きの悪さは膝関節のショックを吸収する力を最大限に発揮できなくなってしまうため、

関節軟骨をすり減らしていく原因となってきます。

膝関節の変形があっても、痛みがある人とない人がいるのですが、この違いは関節の機能の問題です。

どんなに変形があってもしっかり膝関節が機能していれば痛みはでなくなります。

変形がなくても膝関節の動きが悪くなり、関節内の軟部組織が癒着してくると関節の動きを制限し、

痛みを引き起こす要因となってきます。

カイロプラクティック・リハビリテーションでは、関節の変形を元に戻すことは出来ませんが、

痛みを緩和したり変形の進行を食い止めることはできるので、膝の痛みでお悩みの方は、是非ご相談ください。

大きいお豆の甘納豆はなかなか食べ応えがあっておいしかったです！

Nさんありがとうございました！！