腰に良くない習慣や要因

運動不足による要因 姿勢・動作による要因

運動不足による腰痛要因・・・

■筋力の低下

背骨を前後から支えてまっすぐに保つ働きの腹筋・背筋、骨盤の安定や背骨の生理湾曲のS字カーブを維持する大殿筋・腸腰筋郡といった筋肉があり、この様な筋肉が衰えると腰を支える力が弱くなります。 「背骨が不安定になり腰への負担が多くなり衝撃に弱くなる」「姿勢が悪くなる」 「背骨や体が歪みやすくなる」といった流れになり腰痛が起きやすくなります。

■柔軟性の低下

運動不足から筋肉不足になり血流が悪くなることも腰痛の要因の一つです。 筋肉が硬くなる⇒関節の動きが悪くなる⇒腰への負担を軽減する働きが弱くなります。 また、硬くなった筋肉は血流が悪くなり疲労物質がたまり腰痛が出やすくなります。

■老化が早まる

筋肉、骨、軟骨などの体の組織は使われていないと老化が早まります。 普段運動をしていない人が、急に何かやらなければと言うような感覚で運動やストレッチをすると逆に体を壊してしまう人も多くいらっしゃいます。 日常の生活の中でも十分に動ける要素はありますがつい、面倒になって動かない状況はありますが、なるべく意識して体を動かすことも大切です。

姿勢・動作による腰痛要因・・・

■腰痛に良くない姿勢

胸を反りすぎる姿勢、中腰の姿勢、前かがみの姿勢（猫背）など。 この様な姿勢は不安定な上体のバランスをとるために腰に大きな負担がかかり背骨の自然なS字カーブを崩し、腰への衝撃を和らげるクッション的な機能が低下します。

■長時間、同じ姿勢を取ることからの腰痛

立ち続ける、座り続ける姿勢をとることが多い人は腰痛持ちの方が多くみられます。 良い姿勢であっても長い時間、同じ姿勢を続けることは、腰の筋肉が緊張し血液循環が悪くなり筋肉疲労が起こります。 立っている時より座っている時のほうが腰にかかる負担が大きいため、一日中イスに座りお仕事をされていらっしゃる方は要注意です。 ３０分からに６０分に１度は立ち上がり、体を曲げる、ねじる、上を向く、などご自分で気持ち良いなと言う動かし方でも十分ですから意識してください。

■重いものを持ち上げることからの腰痛

重い物を持った状態で急に立ち上がる時は、膝を曲げずに重いものを持ち上げたりすると体に体重以上の負荷がかかり腰への負担がかなり大きくなります。 そして、急な動作などの要因が加わると腰部筋肉が過度の緊張状態になり、急性腰痛(ぎっくり腰)などを発症するリスクが高くなります。

■スポーツなどの急な動作からの腰痛

腰を激しく動かす、急にひねる、前後左右に何度も曲げるなどの動作をすると腰の筋肉が傷ついたり捻挫を起こしたりして痛みが起こりやすくなります。 ゴルフでスイングをした時などによくみられます。

慢性腰痛の定義と多い症状

腰の痛みが３ヶ月以上続くものが「慢性腰痛」といわれます。 　　　　　

「朝起きた時に腰が痛い・・」 「仰向けに寝てると腰や背中が痛い・・」 「うつ伏せの姿勢が痛い・・」 「寝返りで痛みが出る・・」 「前にかがむと腰が痛い・・」 「片側の腰に硬いものがある・・」 「腰だけではなくお尻も痛い・・」 ｢後ろに反ると痛い・・」　 ｢腰から足の付け根が痛い・・」 ｢腰に鉄板が巻きついてるような硬さがある・・」 など様々な症状があります。

痛みなどの特徴として・・・

痛み自体はそれほど強くないですが、常に重苦しい痛みや、ジンジン、ジーンとするような 嫌な痛みが続く症状。

■気づかないうちに痛みがでてきた・・ 何かのきっかけがあるということではなく気がついたら腰痛があると言うような症状ですから、 ご自分でも原因が分からないという方が案外多いですよ。

■慢性腰痛の場合は自然に回復する率は低い・・ 慢性腰痛では、何もせずに自然に治る確率は高くありません。 物理的に単純な原因だけではなく腰の筋肉の障害が進行していたり、内蔵の疾患やストレス などの心理的・社会的な要因が深く関係していることもありカウンセリングでお話を聞いたり するとその方の家庭環境や会社での人間関係、更には子供の頃の親子関係などからトラウマの ようにメンタルの部分から腰痛になってる方もいらっしゃいます。 その様な場合は、意識の変容や思考のパターンを変えるようなことも必要な場合があり 治るまでにはどうしても時間がかかる方もいらっしゃいます。

慢性腰痛に移行してしまう原因・・・

慢性腰痛に移行してしまい痛みがいつまでも続いて慢性化する主な原因を紹介します。

① 年齢的な老化現象　運動不足

からだの組織は年齢を重ねて行きますから老化は仕方がないことです。 椎間板が薄くなり身長が縮み背骨がゆがみ、腰が曲がっていくようになります。 腰への負担が増えて腰の骨や椎間板なども老化によって変性が進み腰を支える力が衰えていきますから腰痛を発症しやすくなります。 外科的手術によってヘルニアを取り除いたり骨を矯正したとしても、老化による変性は進行していきますから高齢者ほど再発も多くなりますから定期的な調整をおすすめしています。 高齢者ほど慢性的な腰痛になりやすいのは仕方がないことですが、歩くことを意識することも大切です。 無理な運動をされるよりは足を動かす行為として散歩を継続していきながら歩く時間を伸ばすようにしていくだけでも腰痛悪化のリスクは減らすことができるようになります。

② 腰に負荷がかかる日々の生活環境

腰を構成する筋肉、骨、椎間板、関節、靭帯、神経などに常に負荷をかける要因が重なり、組織が損傷して腰痛を発生させてしまいます。 一般的には腰痛がでたら腰をいたわり安静にすることが出来れば早期に回復しますが、様々な事情で適切な処置が取れずにその後も腰に負担ををかけ続けてしまう状況も人によってはあります、しかし、当然いつまでも腰の損傷は治らずに痛み続けるようになりますので、そして、症状は悪化していき、更に治るのに時間がかるように移行していきます。

③メンタル的なストレス

慢性腰痛に移行する原因として、継続的な筋肉への負荷や骨や椎間板などの状態や内臓の病気が関係している場合もありますが、ストレスなどの心理的・社会的な要因がかなり腰痛に関わっていることが、医学資料などからも言われるようにうなってきました。

心因性腰痛症はストレスが原因とする慢性的な腰痛です。 慢性腰痛をお持ちの方の約80％にうつ状態や、うつ病になりかけの状態などが確認されたとの報告もありストレスなどの心因的な問題が慢性的な腰痛になる原因のひとつだと言えるでしょうね。

また、原因不明の腰痛の２/３の方に、ストレス、不安、うつ、などの心理・社会的要因が多かれ少なかれ関与していることが分かっています。

ストレスが痛みの原因となっている場合、ストレスをなくしていくことが大事になりますね。 何年も良くならずに最終的に心療内科で入院することで、腰痛が治った方もいることも 知っていますので、ストレスと軽く見ないほうがいいですね。

まとめとして・・・

○慢性腰痛はあまり強くない痛みが長くしつこく続くことが多く、放っておいても 自然には治りにくい状況の方が多いようです。 ○慢性腰痛は、筋肉の継続的な負荷だけではなく、精神的ストレスなども要因であることも 少なくなくはないと言えると思います。

からだ回復整体室

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