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2017.05.18

アキレス腱断裂

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、アキレス腱断裂のお話しをしようと思います。

アキレス腱とは、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)の腱で、かかとの骨にくっついています。運動する前に良く伸ばすところなので、皆さん場所はお分かりだと思います。体表からも触れるし、見えるので、分かると思いますが、とても太い腱です。

アキレス腱断裂は、30歳~40歳のスポーツをしている人に多く、男女差はありません。この年代より若い人でも激しいスポーツで発生しますし、これより上の年代では日常生活動作でアキレス腱に負担がかかり断裂してしまうケースもあります。太く頑丈そうなアキレス腱ですが、断裂してしまうケースは少なくありません。

アキレス腱など筋肉の腱は加齢に伴い変性(へんせい)といい、腱の柔軟性が落ち、強度が落ちます。腱の老化で、腱が干からびて切れやすくなる…と言った方が分かりやすいですかね。この年代ど真ん中の私としては、自分で書いといて耳を塞ぎたくなります。

下腿三頭筋は、スポーツで重要な働きをしています。走るときの蹴りだし、ジャンプの踏み切り、ストップなどの動きで強く働きます。この動きの連続がスポーツです。腱が伸ばされたところに急激な筋肉の収縮が起こると腱が耐えられなくなり腱は断裂してしまいます。

アキレス腱が断裂すると、特徴的な症状がいくつかあるので、それをお話しします。太い腱なので断裂するときにスゴい音がします。本人だけでなく周りの人にも分かるくらい大きな音です。そして後ろから足首を蹴られたような衝撃を受けます。歩行は出来るけど(出来るってなってるのですが、たぶん無理です)、つま先立ちが出来ず、左右のアキレス腱を見てみると、断裂した方はアキレス腱が途切れているのが分かると思います。そんな人がいたら、うつ伏せにしふくらはぎをモミモミしてみてください。すると、断裂してない方は足の裏側に足首が動きますが、断裂してる方はピクリとも動かないはずです。そうしたら即病院かスポーツ外傷に強い整骨院に連れて行ってあげましょう。

治療は、手術と保存(切らないで治すこと)の二通りになりますが、最近は整形外科でも保存で治療するところが多いようです。アキレス腱は、他の腱と違い血流が比較的豊富なので、手術で繋がなくても修復されやすい腱なのです。最近では良い歩行装具もあり、保存療法が主流になっています。しかし、プロを目指しているような若い方は復帰までの期間が短く、アキレス腱の強度を落とさない手術での治療をおすすめします。

アキレス腱を断裂してしまうと、スポーツはもちろん日常生活にも支障をきたします。ふくらはぎが張っていたり、アキレス腱に痛みがある場合は注意が必要です。ふくらはぎのマッサージをしたり、ストレッチを行うなど日々ケアをして長くスポーツを楽しみましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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