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2017.04.28

肘内障

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、肘内障についてお話ししようと思います。

肘内障は、0~5才位までの小さい子どもに多い肘の亜脱臼のことをいいます。0~5才位までと言いましたが、小、中、高校生でも肘内障になることはありますが、小さい子どもと比べると少なくなってきます。

肘内障は、手を引っ張られたり、転んで手をついたとき、寝返りをした時に腕が体の下に巻き込まれる様な状態になったときなどに、肘が外れてしまいます。一番多い原因は、腕を引っ張られたときです。子どもは、急に動き出しますよね。その時に親が止めようとして腕を引っ張ると肘が外れやすいです。子どもが腕を引っ張られるのを意識しているときは外れにくいといいますが、一度肘内障になり、癖なっている場合は外れやすいので気をつけてください。

さて、肘内障は肘のどこが亜脱臼を起こすのでしょう。それを説明していきましょう。肘関節は、3つの骨から構成されています。肩から肘までの骨(上腕骨)、肘から手首までに並んで2本ある骨(とう骨、尺骨)が、上腕骨ーとう骨、上腕骨ー尺骨、とう骨ー尺骨、この組み合わせで、それぞれ関節し肘関節を構成しています。

その中で肘内障を起こすのは、とう骨ー尺骨の組み合わせです。この関節の動きは、肘を90°に曲げた状態だと手のひらを上に向けたり、下に向けたりする動きをしています。この関節は、尺骨にとう骨がはまり込んむ形で関節していますが、大げさに言うと、尺骨にとう骨が寄り添っているだけなので、とう骨がどこかに行ってしまわないように、靭帯でとう骨の端を押さえています。肘内障は、先ほどお話しした原因により、この靭帯からとう骨の端が抜けてしまった状態です(完全に抜けてしまう訳ではないですが…)。

肘内障を起こすと、子どもは腕を動かそうとせず泣き続けるので、親御さんは心配になり病院や整骨院に連れていくと思います。是非そうしましょう。放置しておくと、外れた靭帯を元に戻すのも大変になります。肘内障の整復(元の位置に戻すこと)自体は難しくないのですが、肘は子どもに起きる骨折部位で一番多く、骨折の場合は後遺症が残る可能性が高いです。手をついて転んだ場合は、鎖骨の骨折も疑わなくてはなりません。

子どもは、自分の状態を上手く言葉に出来ません。肘内障自体は、それほど恐くはありませんが、肘が外れたんだろう…という思い込みで、恐い骨折を見逃す訳にはいきません。子どもが、腕を使おうとせず、泣き続けていたら、一度整形外科や整骨院で診てもらいましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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