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2017.05.17

風が吹いても痛い

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

タイトルを見てお分かりだと思いますが、今日は痛風のお話しです。

痛風は、ある日突然足の親指のつけ根などに激烈な痛みが現れます。これを痛風発作といい、約10日間程で激痛は治まりますが、体内で原因となっている物質をなんとかしないと、また発作が起こります。

痛風を引き起こす原因物質は尿酸です。尿酸とは、体内で細胞が新しく作られる際、古くなった細胞は破壊されます。その破壊された細胞を体外に排出するため細かく分解されるのですが、その中の1つが尿酸です。そして血中尿酸値が7.0㎎/dl以上になり、その状態が続くと痛風になりやすくなります。

痛風は、男性に多い疾患です。痛風患者のうち9割が男性です。元々、男性は血中の尿酸値が女性より高いようです。女性は、女性ホルモンの影響で尿酸を腎臓から排出する機能が高く血中尿酸値を低く保っています。

痛風発作を起こす代表的な部位は、足の親指のつけ根です。痛風といえばここですね。他にも足首、膝、肘、手首、手指にも痛風発作は発症しますが、足親指のつけ根が好発部位です。尿酸は、血中の溶けにくく、体温の低いところでは結晶化する性質があります。足親指のつけ根で血液の流れが悪くなり、そこに尿酸が溜まってしまいます。足親指のつけ根は外気に晒され周辺が冷えてしまうと尿酸が関節内で結晶化してしまい、痛風発作が現れます。結晶化した尿酸は針のように尖っていて、関節に激痛をもたらします。関節の中に小さい針が何本も入っているのを想像してみてくだい…考えただけで痛いですね。

最初の痛風発作の後、痛みが無くなったからと治療をしないでいると、当然また発作が現れ、それでも放置していると発作の間隔が短くなっていき、やがて慢性的に発作が起こるようになります。そのころになると、腎臓にもダメージが蓄積してしまい。腎障害を起こしたり、皮膚の下に尿酸の結晶が溜まり痛風結節というコブのようなものが出来てしまいます。

痛風だと診断が出れば、薬などで尿酸値をコントロールすることは可能なので、放置せずにしっかりとした治療をしましょう。

自分で出来る予防としては、プリン体を多く含む食べ物を控えることなんでしょうが、口から入るものは、そこまで気にしなくても良いと思います。プリン体が分解され尿酸になるので、それを控えれば多少の予防になると思いますが、体内で吸収されるときに尿酸はさらに分解されタンパク質として吸収されます。吸収されるときは尿酸ではなくなっているので、そこまで気にしなくても良いのかなぁと個人的には思います。全く関係がない訳では無いので、プリン体を多く含む食べ物は控える様にしましょう。

高尿酸値血症の原因は腎臓から尿酸の排出がうまく出来ない代謝異常なので、腎機能を上げるために適度な運動や、1日の必要な水分をしっかり取るなどで予防は出来ると思います。それでも改善しないのなら病院でもらう薬で尿酸値のコントロールをしていけば、痛風は予防出来ると思います。

血液検査で尿酸値はすぐに分かります。少し高いようでしたら予防を心がけましょう。

 

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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