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2017.07.06

べネット骨折

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、べネット骨折という親指の骨折についてお話ししようと思います。

手根骨と第1中手骨の関節をCM関節といい、親指をつけ根から動かそうとすると手首付近で動きがあります。ここのことをCM関節といいます。このCM関節でおきる中手骨の骨折にべネット骨折があります。べネット骨折はCM関節を構成している第1中手骨の根元が折れて、関節内の人差し指側に三角形の骨片を残して中手骨本体は外側に脱臼してしまう骨折です。

拳を握った状態で親指を引っかけて発生したり、バスケなどの球技でボールの勢いで親指を外側に持っていかれたりして発生する骨折です。

べネット骨折は発生すると、骨折した骨が大きく動いてしまい、見た目の変形も明らかです。脱臼してしまっている第1中手骨の根元は、親指を外側に動かす筋肉の牽引で肘の方に向かって移動し、親指と他の指でものをつまむときに働く筋肉の牽引で中手骨は手のひら側に引っ張られ、べネット骨折独特な転位と変形がみられます。

べネット骨折は、骨折と同時に脱臼もおこしているので、早めの整復が求められます。べネット骨折の整復自体は難しくないのですが、整復した状態をキープするための固定が難しい骨折です。ですので、整復した骨がズレやすく何度も整復操作をしてしまうと、治りが遅くなったり、変形してくっついたり、下手をすると骨折箇所がくっつかなくなってしまい、後々親指を動かすことが困難になってしまう後遺症を残すことがあります。

べネット骨折の治療は、正直にいうと整骨院では難しいです。べネット骨折の治療をしている整骨院もあると思いますが、再転位を防ぐ固定が難しいので、少なくとも私には難しい骨折です。

親指を痛めたとき、べネット骨折かどうかの判断はできるので、まずは近くの整形外科や整骨院に診てもらい指示を仰ぐのがいいと思います。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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