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2017.05.08

肉離れについて

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、肉離れについてお話ししようと思います。

肉離れとは、筋肉の部分断裂のことをいいます。筋肉は、何本もの筋繊維が束になっているものです。その筋繊維のうち何本かが切れてしまった状態です。筋繊維の束が全て切れてしまうと筋断裂と言われ、治療法は手術となります。

肉離れをよく起こしてしまう部位は、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)、太ももの後ろの筋肉(ハムストリングス)、ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)です。

どうして肉離れが起こるのかを説明しましょう。筋肉はゴムが何本も集まったものだと思ってください。そのゴムが伸びきった状態の時に急激な筋収縮が起こると、ゴム(筋肉)の伸びる許容範囲を超えてしまい筋繊維が切れてしまうことで肉離れになります。

直接的な原因は先に話した通りですが、筋肉の柔軟性が落ちている状態で急激な筋収縮が起こると肉離れになりやすいです。筋肉の柔軟性が落ちる要因としては、スポーツなどでのオーバーユース(使い過ぎ)、ストレッチ不足、加齢、代謝の低下などです。

肉離れにも程度があり、その程度によって治療も変わってきます。

Ⅰ度損傷(軽度)では、筋繊維の数本の断裂、断裂までいかなくても伸びきった筋繊維が絡んでしまった状態です。強い痛みや内出血はあまりありませんが整骨院などで早目の治療を行いましょう。

Ⅱ度損傷(中度)では、筋繊維の束のうち全てではないですが、かなりの範囲で断裂が起きています。激しい痛みを伴い、内出血も出てきます。肉離れを起こした患部を触ると筋肉に凹みを感じ取ることもあり、歩くことも困難になります。炎症を抑える処置をして、病院や整骨院で診てもらいましょう。Ⅱ度損傷(中度)では、ちゃんとした治療を行わないと、また同じ所で肉離れを起こすリスクが高くなります。切れた筋繊維は元の筋繊維に修復されず、瘢痕(はんこん)という組織に置き換わります。この組織は元の筋繊維より弱い組織なので、同じような負荷がかかると筋繊維より切れやすいです。その為、再発を防ぐ為に元の筋力を100としたら、筋力が120位になるまで筋肉を強化します。肉離れを起こすと治療に時間と根気がかかってしまいます。

Ⅲ度損傷(重度)は、筋繊維の完全断裂なので手術でしか筋繊維を繋ぐことが出来なくなります。しかし、最初の肉離れで完全断裂をしてしまうことは少ないでしょう。Ⅱ度損傷(中度)の時に、治療が甘かったり、筋力が戻ってないのに体を動かした結果、最初に肉離れを起こした部位と同じところで肉離れを起こしてまい、かろうじて残っていた筋繊維まで切れ、完全断裂になることが多いようです。

肉離れの治療は、炎症を抑え、後に血行を促進し断裂箇所の自己治癒力を高め、痛みの状態に合わせてリハビリ、筋力強化など治癒まで時間のかかる症状です。肉離れにならないように体を動かす際には、ストレッチなどをしっかり行い筋肉の柔軟性を高めて、肉離れの予防をしましょう。

太ももやふくらはぎに違和感を感じるようなら、1度整形外科や整骨院で診てもらうのも良いと思います。自分で出来るケアを行い、違和感を感じたら早目の治療を行い、肉離れにならないように心がけるのをおすすめします。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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