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骨粗鬆症
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、骨粗鬆症についてお話ししようと思います。
皆さんよくご存知だと思いますが、骨粗鬆症は骨が脆くなる病気です。骨の内部がスカスカになってしまい、正常な骨なら骨折を起こすような外力(衝撃)でないにも関わらず、骨折を起こしてしまう骨の状態を言います。
骨粗鬆症になりやすいのは、圧倒的に女性です。女性の中でも更年期以降の女性に多く発症します。男性と比べ、元々の骨量が少ないことも骨粗鬆症になる要因です。しかし、更年期以降の女性に多い1番の理由は、女性ホルモンの低下が関わっています。
女性ホルモンの1つでエストロゲンというホルモンは、閉経するとその分泌が極端に減少します。女性の体は、お産をするため常に準備をしています。エストロゲンというホルモンは、その準備に大きく関わっています。お産中いきんだ時に血管が破れてしまわないように血管を柔らかくしてくれていたり、妊娠中大きくなるお腹に対応するため皮膚や筋肉、関節などを柔らかく保ったり、骨を強くし赤ちゃんに分け与える栄養素を骨に貯蔵しています。この万能とも言えるホルモンが閉経後に減少してしまうことにより、更年期以降の骨粗鬆症が増えてしまいます。
骨粗鬆症は、更年期以降の女性に多いのですが、若いからといって安心は出来ません。最近では、若年性の骨粗鬆症も増えているようです。10代の頃に過剰なダイエットをした経験がある方は要注意です。体が作られていく重要な時に食事制限などのダイエットしていると、体の代謝に必要な栄養素が不足します。体の代謝にカルシウムは重要な働きをしています。骨の主な成分はカルシウムなので、足りないカルシウムは骨から溶けだし全身に供給されます。そのため、骨がスカスカになってしまい、若年性の骨粗鬆症になります。若くしてもものつけ根の骨を骨折してしまい、骨粗鬆症だった為に骨折箇所の金具固定が出来ず、それ以降歩くこともままならなくなってしまった症例もあるようです。良く見られたい気持ちは分かりますが、少し痩せることと、若くして歩けなくなること、どちらが重要なことなのかよく考えましょう。
骨粗鬆症の予防には、運動と日光浴が重要です。運動をして骨に負荷をかけてあげると、その負荷に負けないよう骨は強くなります。運動といっても激しいスポーツをしたりする必要はありません。家事をしたり、散歩に行ったり、階段を使ってみたり、その程度の運動で十分です。もう1つ日光浴ですが、太陽の光(紫外線)を浴びることで、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが体の中で作られます。骨の材料を食事やサプリメントから取ってもビタミンDが無ければ体に吸収されないので、日光浴をしながら散歩に行く、骨粗鬆症予防にとって一石二鳥だと思います。
女性の方は骨粗鬆症になりやすいので、病院などで定期的に骨粗鬆症の検査をすることをおすすめします。骨が弱くなりかけていても予防は出来ます。しっかりとした骨粗鬆症予防をして生活の質が落ちないように心がけましょう。