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鵞足炎
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、鵞足炎(がそくえん)についてお話ししようと思います。
鵞足炎とは、スポーツ障害の1つで、膝の下にある出っ張った骨の内側付近に炎症を起こすものです。
まず、鵞足(がそく)という部分についてお話しをします。膝の下の出っ張った骨の内側に太ももの方から来る筋肉がくっついている所を鵞足と呼びます。鵞足には、3つの筋肉がくっついています。縫工筋(ももの前から鵞足へ)、薄筋(うちももから鵞足へ)、半腱様筋(ももの後ろから鵞足へ)の3つの筋肉が膝下の内側にくっつき、そこがガチョウの足のように見えることから鵞足と呼ばれています。(解剖実習で実際に鵞足を見ましたが、私にはガチョウの足には見えませんでしたね。)
鵞足炎は、スポーツ障害なので1番の原因は使いすぎです。ランナー、サッカー、バスケットボール、水泳の平泳ぎなどのスポーツに多いですが、鵞足にくっついている筋肉は、ももの前、内側、後ろから来ているので、あらゆるスポーツに多く発症すると思います。
状態としては、鵞足を押すと痛みを感じる、膝を伸ばした時に鵞足に痛みを感じる、階段の登り降りで鵞足付近が痛む、夜痛みが強くなるなどです。急性期には、腫れたり、左右の鵞足部を触ると痛みのある方が熱いなどの症状が起きてきます。
治療としては、どのスポーツ障害でもおなじなのですが、急性期はとにかく冷やしましょう。まず炎症を抑えないと次の治療に移れません。ちゃんと冷やし安静にしていれば、3日ほどで炎症は抑まってきます。炎症が終わったら、今度は患部の血流を上げるために温めたり、原因になっている筋肉をマッサージしたり、ストレッチも有効です。
スポーツ障害は、ちゃんとしたセルフケアをして、休息を取れば、症状を抑えることが出来ます。しかし、また激しい運動をすると同じところに痛みが現れる厄介なものです。毎日のセルフケアはとても重要です。毎日、整骨院や病院に行ける訳ではないので、セルフケアで痛みの出ない体作りというのはスポーツ選手にとってはとても大事なことです。
整骨院や病院では、治療と同時にセルフケアの方法も必ず指導しています。セルフケアをやるのが面倒な時もあると思いますが、自分の為なのでちゃんとやりましょう。皆さんが、痛みの無い状態で最高のパフォーマンスを発揮出来ることが私たちの喜びです。相談だけでも構いませんので、皆さんのお力になれたらと思います。