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骨折の見分け方
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は骨折の見分け方についてお話ししようと思います。
今日の話しは、あくまで私の経験からのものなので絶対ではありません。知り合いが突き指かと思ったら骨折してたと言っていて、指の骨がちょっと欠けるような骨折だと突き指と思って放置する人が多いので、骨折の見分け方を話してみようと思いました。
骨折には、痛みや腫れとは別に固有症状というものがあります。骨折の固有症状は、異常可動性、軋轢音(あつれきおん)、転位と変形の3つです。異常可動性とは関節でもないところが動くこと、軋轢音とは骨折したところが擦れて感じるもの、転位と変形は骨折した骨が正常なところからズレてしまい外観上の変形をいいます。
しかし、これらは全ての骨折に見られる症状ではありません。バッキリ折れてしまっていれば出る症状ですが、不全骨折のように骨が曲がったり、ひびのような骨折では固有症状は出ません。指の骨がちょっと欠ける様なら骨折でも、そういった症状は出ないので、ちょっとくらい痛くても我慢強い人だと放置してしまいます。
では、固有症状が出ないものはどうやって見分けたらいいのでしょう?私の知り合いの突き指だと思っていたものであれば、痛めた指をいろんな方向から押してみて、1ヵ所この角度から押したとき凄く痛いとか、負傷してすぐに腫れて内出血が現れたとか、ちょっと離れた手の甲にある骨を叩いてみたら指響くような痛みを感じるとかの症状があると骨折かもしれません。ちなみに、内出血している血の色がどす黒いようだと、まず間違いなく折れていると思います。
指の骨が骨折していて、ちゃんとくっつかなくても、指の動きが多少悪くはなり、痛みが残ってしまうこともありますが、日常生活にそれほど影響しないと思います。ですが決して放置してもいいと言っている訳ではないので勘違いしないで下さい。
指などの細かい骨折を見分けるのは、医者や僕たち柔整師でも難しいです。しかし、この見分け方で整形外科や整骨院で検査をしてもらう基準になればと思いお話ししてみました。