ブログ
痛みの悪循環
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
捻挫などの怪我をしてしまい、ちゃんとした治療をしているにも関わらず、いつまでも痛みが引いてこないといった経験がある人もいるのではないかと思います。実は骨折が隠れていたりしていることもありますが、そうではなく痛みが引かない場合は自律神経が関わって、痛みの悪循環をおこしているかもしれません。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり対極の働きを持っています。ざっくり説明すると、交感神経は主に日中活動している時に働き、副交感神経は主に夜リラックスしたい時に働きます。この自律神経の切り替えがうまくいかないと、いろいろな症状が現れるのですが、今日は怪我をした後交感神経が優位になってしまうことで起こってくる痛みの悪循環の話しをします。
怪我をしたら痛いですよね。それは皆さんよく分かっていると思います。この痛みが交感神経の活動を強めてしまいます。怪我をすると炎症が起こります。損傷した部分を修復するのに必要な現象です。損傷箇所を治す材料は血液の中に沢山入っているので、炎症を起こし損傷箇所に血を集める様に自然と体がやってくれています。しかし交感神経が優位になってしまうと、血管が収縮していまい十分な血液が集まって来なくなってしまいます。すると損傷箇所の修復が遅れ痛みがなかなか引いてこない、痛みが残っていると交感神経が働いてしまい血管を収縮させるので、なかなか修復されないといった感じで悪循環に陥ってしまいます。
これは私個人の感覚なんですが、怪我をした直後のズキンズキンした鋭い痛みから、ズーンとした鈍い痛みに変わっていつまでも痛みがひいてこない時は交感神経が原因の悪循環を起こしているかもしれないと、私は思っています。
そんな時の対処として有効なのが温冷交代浴です。患部にお湯→水→お湯→水を繰り返すことで自律神経の切り替えを正常化できます。お湯入ると血管は広がり、水に入ると血管は収縮するのを利用して外部からの刺激で自律神経の切り替えをリセットさせるイメージです。
交代浴のやり方は、お湯から始めて必ず水で終わるようにしましょう。患部をお湯に2分、水に1分位の割合で4~5セット行います。交代浴は疲労回復にも効果があるので疲れが溜まったりしている人は足の交代浴をしてみると良いと思います。
完治まであと一息なんだけど、なんだか痛みが取りきれないなぁと思っている人に交代浴は有効な治療です。ぜひ試してみてください。