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2017.04.20

四十肩、五十肩

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、四十肩、五十肩について話してみようと思います。

四十肩、五十肩は別名を凍結肩とも言いますが、正式には「肩関節周囲炎」といいます。

炎という字が入っているので、その名の通り肩関節の周囲に炎症が起こる症状です。炎症が起こる原因は人それぞれだと思いますが、肩関節の周りにある組織の変性(老化)が起こり、そこに強い衝撃だったり、微弱ながら負荷がかかり続けた結果、炎症が起こり、痛みで肩が動かせなくなります。特に男性に多いとか、女性に多いとかはなく、年もあまり関係ありません(三十代でも五十肩と言われる人はいます)。ただ、肩周囲の老化が原因なので、比較的に四十代、五十代に多い症状なので、この名前になったと思われます。

分かりやすく書きたいので、かなりザックリな説明になると思いますが、四十肩、五十肩は大体3つのステージに分けられます。

まず、炎症が起こり、急にまたは、徐々に肩が痛みだし、何をしていても痛い!そんな状態を〈急性期〉としましょう。急性期では寝るときも痛くて寝れない方もいらっしゃいます。

炎症が起こる部分としては、肩周囲の筋肉の腱、肩の関節包(関節を包んでいる袋みたいなものだと思ってください)、肩峰下滑液包に炎症が起こります。肩峰下滑液包とは肩関節がスムーズに動けるように潤滑剤のような働きをしている袋です。

肩が痛くなりだし四十肩、五十肩になっちゃったのかなぁと決めつけないで、急性期には整形外科で1度診てもらいましょう。別の原因で痛みが出ている可能性もありますので、1度診てもらいましょう。

そして、しばらくすると激しい痛みはおさまり、ある程度肩が動くようになるけど、ここまで動かすと痛いとか、これ以上はロックがかかった様に肩が上がらない状態〈慢性期〉になってきます。

これは炎症が原因で肩峰下滑液包のなかで癒着が起こり、肩の動きを邪魔しているためには痛みや可動域制限が起こります。

この頃からが私たちの出番です。急性期では炎症が強く起こっているので、マッサージや運動療法は逆効果になりますが、慢性期になり炎症が落ち着いて来たなら、徐々にではありますが、肩を温めてマッサージをすることで癒着してしまった組織を柔らかくし、運動療法などで肩の可動をとっていくことで軽快がまでの時間はかなり変わってきます。難しいのは急性期から慢性期変わるところの見極めだと思います。早すぎれば炎症を再び起こしてしまい、遅くなってしまうと軽快まで時間がかかってしまいます。早く治したいのであれば、医療機関の得意分野と整骨院などの治療院の得意分野を上手く使っていくが好ましいと思います。

最後に、肩の痛みや可動域が良くなってきて、気がついたら痛くない状態〈回復期〉になってきます。

実は四十肩、五十肩というのは、放っておいてもそのうちに回復期がやってきます。凍ったものはそのうちに解けてくるみたいな事で凍結肩でしょうか!?しかし、その期間が長く、2年とも3年とも言われています。すなわち急性期~慢性期の時代が2、3年続くわけですね。

四十肩、五十肩は非常に長い期間かかる症状です。長引けばストレスもたまり、精神的にも良くありません。早めに医療機関や整骨院にかかり、ご自分にあった治療を行いましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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