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2017.05.13

四十肩とは違う腱板損傷

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、腱板損傷(けんばんそんしょう)に ついてお話ししようと思います。

以前四十肩のお話しをしましたが、腱板損傷の症状は四十肩とよく似ています。肩に炎症を起こし、痛くて夜眠れないなど同じような症状が現れますが、全く違う疾患です。

まず腱板とはなんでしょう?それからお話しします。腱板とは肩関節周囲の深部筋、インナーマッスルと言った方が馴染みがあるでしょうか。正式には「回旋筋腱板」(かいせんきんけんばん)と言ったり「ローテーター・カフ」と言ったりします。腱板は4つの筋肉から成り立っています。腱板の役割は、肩関節を動かすことよりも肩関節を安定させる役割の方が強いです。肩関節の動きは他の関節に比べてもかなり自由に動きます(肩をグルグル回すなど)。その自由な動きを出すために関節自体が浅い作りになっています。しかも、靭帯などで止めてしまうと動きを邪魔してしまうので、靭帯は最小限しかなく、あとは腱板で肩関節を補強しています。

腱板損傷とは、腱板の内でも棘上筋(きょくじょうきん)という筋肉に損傷を受けるとことが多いです。40代以上の男性に多く、断裂してしまうことも珍しくありません。

棘上筋は腕を真横に挙げる働きをしています。肩の構造上しょうがないのですが、腕を真横に挙げたとき、60°~120°の範囲で肩峰付近で骨同士に挟まれてしまいます。強い衝撃を受けて損傷する場合もあるのですが、ほとんどは肩の使いすぎと棘上筋腱の老化が原因です。

腱板損傷を起こすと、損傷部位で炎症が起こり痛みで夜も眠れないこともあります。四十肩と似ていますが、腱板損傷は炎症が収まった後に肩にロックがかかったような動きの制限は現れません。レントゲンやMRIに所見が写るので四十肩とは違います。

腱板損傷の治療は、三角巾で腕を吊り安静にします。それでも痛みが引かなければ、ヒアルロン酸注射で肩関節に余裕を作ったり、ステロイド注射で痛みをコントロールします。

棘上筋が断裂してしまっている場合は…放置でも大丈夫です。プロ選手やスポーツをしている若い人たちは手術で棘上筋を繋ぎますが、激しいスポーツをしないのであれば切れたままでも問題ありません。元々、肩関節を動かすのにそこまで重要な筋肉では無いので断裂したままでも、さほど日常生活に支障はありません。

腱板損傷を起こすと、肩の痛みがかなり強いですし、四十肩や他の肩の疾患と似ているので、病院などで鑑別診断を受けて、その症状に合わせた治療を行いましょう。

私もそろそろ気をつけないといけない歳になってきました。皆様お互いに気をつけましょう。

 

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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