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2017.06.07
ばね指
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、ばね指についてお話ししようと思います。
ばね指とは、指を伸ばそうとした時に引っ掛かり感があったり、曲げた状態のまま固定してしまい反対の手で伸ばすと弾けるように勢いよく伸びることをいいます。
ばね指は、指をよく使う人に現れやすい症状です。男性にも女性にも起こりますが、傾向としては妊娠中や産後、更年期を迎えた女性に発症しやすいといわれています。
主な症状は、以下の5つがあげられます。
- 指の曲げ伸ばしに引っかかりがある(スムーズに曲げ伸ばしできない)
- 曲げようとするとカクンとした衝撃がある
- 伸ばそうとするとばねが弾けたように勢いよく伸びる
- 指の付け根部分に腫れや痛みがある
- 指が一定の角度ので固定される。
指を曲げる動きをしているのは、手のひら側を通っている屈筋と呼ばれる筋肉の腱です。指を曲げ伸ばしする際に、その屈筋腱を保護する役目をしている腱鞘が炎症を起こし、腱鞘が厚くなってしまうことで、ばね指が起こります。腱鞘はトンネルのような構造で中に屈筋腱を通して腱の保護をしています。手の使い過ぎやホルモンバランスの乱れにより、腱鞘と屈筋腱とで摩擦が生じ腱鞘に炎症が起こってしまうのが原因です。
腱鞘が厚くなってしまうと、中を通っている腱がスムーズに動けなくなり、引っ掛かるようになったり、指が曲がったまま動かなくなってしまうのです。
治療としては、保存療法が多く安静にして炎症を鎮める薬の服用、温熱療法やマッサージなどで改善を図ります。それでも良くならない場合は、手術で引っ掛かりを起こしている厚くなってしまった腱鞘を切り開き、引っ掛かりを解消したり、再度炎症を起こすのを防ぎます。
ばね指は、使い過ぎが原因です。私の妻は理容師なので良く手を使う仕事です。最近ばね指の症状が出てきました。安静にといっても仕事が入ればそうも言ってられません。なので対処療法ですが、自分でも出来るケアをするように言っています。
指の曲げ伸ばしで痛みがある場合は、手を使ったあとは冷やして炎症を起こさないようにすることが大事です。痛みがおさまってきたら暖めたり、ストレッチをして腱鞘と屈筋腱の摩擦が起こりにくい状態にしていきましょう。
セルフケアをしていても悪くなるようでしたら、整形外科で抗炎症薬をもらったり、整骨院などでの療法が効果的です。
指が動かなくなってしまうと、私生活にかなり影響します。安静に出来るときは安静にして、ばね指がひどくならないように注意しましょう。
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。