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2017.05.23

肋骨骨折

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、肋骨骨折についてお話ししようと思います。

始めに肋骨について説明しましょう。肋骨は左右合わせて24本あり、上から第1~12肋骨と番号が付いています。肋骨は、背骨から胸の真ん中にある胸骨(きょうこつ)にくっついています。その内、第1~7肋骨は直接胸骨にくっつき、第8~10肋骨は融合し肋軟骨となり胸骨にくっついています。第11、12肋骨は浮遊肋といい胸骨につかず浮いた状態にあります。

背骨、肋骨、胸骨、横隔膜で胸郭(きょうかく)を構成し、心臓や肺を中に入れて守ってくています。

肋骨骨折は、比較多い骨折です。肋骨を骨折していまう要因としては二通りあります。1つは、肋骨に直接強い衝撃を受けること。もう1つは、ゴルフのスウィングや激しいくしゃみなどで肋骨の弱い部分に力が加わり骨折していしまうものの二通りです。

骨折しやすい肋骨は、第5~8肋骨で、特に第7肋骨に多いです。骨の柔らかい子供の肋骨骨折は稀で、大人に多い骨折です。第11、12の浮遊肋は骨折しにくいのですが、交通事故など強い衝撃で骨折した場合、先が尖っている骨なので肝臓や腎臓などの内蔵を傷つけてしまうことがあります。

直接肋骨に力が加わった骨折だと、外側から内側に向けて力が加わり、内側に向かって骨折します。この衝撃がかなり強いと、胸郭の中に入っている心臓や肺、大血管を傷つけてしまうことがあります。しかし、大体の肋骨骨折では骨折した骨が大きくずれることは稀です。肋骨の上下には肋間筋がびっちりとくっついているので、骨折しても相当強い衝撃でなければ、大きくずれることはありません。

直接衝撃を受けた場所から離れた場所が骨折することもあります。肋骨が衝撃を受け流そうとするのですが、許容量を超え力が集約したところで外側に向かって骨折します。この場合、内蔵損傷の心配はありません。

他に、スコップで穴を掘るような仕事をしている方で疲労骨折を起こす場合もあります。

肋骨骨折の治療なんですが、骨折部のズレも無く、内蔵損傷も無ければ、湿布を張ってバストバンドで圧迫をかけて安静にする位しか出来ません。ガッチリ固定してしまうと呼吸が出来なくなってしまうので、最低限の圧迫をかけるだけで、あとは耐えるのみです。肋骨は治りの早い骨なので2~3週間で痛みはかなり軽減します。

肋骨骨折は内蔵を傷つけてしまうこともあるので、肋骨を強くぶつけてしまったりした場合、整形外科でしっかり診てもらいましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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