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2017.06.01

スポーツによる裂離骨折

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、スポーツの動作によって引き起こされる骨折、裂離骨折(れつりこっせつ)についてお話しします。

裂離骨折とは、筋肉の腱が付着(筋肉がくっついている所)する骨が、筋肉の強い収縮により引っ張られ、骨の方が耐えきれずに剥がれてしまう骨折です。成長期で、まだ骨が未熟な14~16歳の子供で、筋肉の強い男子に多い骨折です。

スポーツによる裂離骨折で、好発する場所は骨盤です。他にも、筋肉の収縮が原因では無いですが、足首の捻挫で外くるぶしや第5中足骨が裂離骨折を起こすことも珍しくありません。

骨盤の裂離骨折を起こしやすい場所は、ほとんどが太ももの筋肉が付着している所になります。太ももの筋肉は、大きくて強い力を出せるので未熟な骨だと耐えきれずに剥がれしまいます。

骨盤の裂離骨折を起こしやすい場所、そのスポーツ、関係する筋肉を1つずつ見ていきましょう。

陸上の短距離選手に多いのが、腰骨の出っぱった所を上前腸骨棘(じょうぜんちょうこつきょく)と言いますが、ここに付着している縫工筋(ほうこうきん)は、陸上のスタート時に強く収縮し上前腸骨棘を裂離させてしまいます。陸上だけでなく、他のスポーツでのスタートダッシュ時に同じことが起こりやすいです。

サッカー選手やボールを蹴るスポーツに多いのが、下前腸骨棘(かぜんちょうこつきょく)、ここは上前腸骨棘の真下にあり、太ももの前にある筋肉、大腿四頭筋の4つの頭の内、大腿直筋が付着していて、ボールを蹴る動作で強く収縮し、ボールの重みも負荷となり、下前腸骨棘を裂離させます。

陸上のハードルやチアリーダーに多いのが、坐骨結節(ざこつけっせつ)です。ここには、太ももの後ろ側の筋肉ハムストリングスや、足を内側に動かす内転筋と呼びれる筋肉が付着しています。ハードルを飛び越える時や、チアリーディングで足を高く上げた時に、坐骨結節が強く引っ張られで裂離を起こします。

野球のスウィングなど体を捻る動作で、腰に手をあてる仕草の時に触っている骨を腸骨稜(ちょうこつりょう)と言います。ここには、腹斜筋(ふくしゃきん)という腹筋が付着していて、捻る動作で腸骨稜が引っ張られ裂離させます。

裂離骨折は、これまでに挙げたスポーツに多いというだけで、どのスポーツで起こってもおかしくはありません。スポーツ外傷やスポーツ障害は、オーバーユース(使い過ぎ)から引き起こされるものが多いです。裂離骨折もオーバーユースで 筋肉の柔軟性が落ちているところに、強い牽引力が加わった結果、未熟な骨が剥がれしまうので、日頃のストレッチや練習前のアップが重要になってきます。

スポーツ選手に怪我は付き物と言いますが、怪我をしない体作りは重要です。スポーツ障害、外傷に強い整骨院などを上手く使って体のケアをしていくと効果的です。後…追い込み過ぎるは止めましょう!適度に休むことも練習の内だと思ってください。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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