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血液のお仕事
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、血液のお仕事(役割)についてお話ししようと思います。
血液は体重の約13分の1の量が体を循環しています。体重60キロの成人で約4㍑の量になります。
血液のお仕事は多岐にわたります。1番に思いつくのは酸素の運搬でしょうか。これは、血液の中でも赤血球の仕事です。心臓から肺に送られ、そこで酸素と結合した赤血球は、1度心臓に戻ってから全身に送られます。細胞が活動するエネルギーを作るのに必要な酸素を、全身で約60兆もある細胞1つ1つに送り届けて、届けた先で二酸化炭素を回収してくるのも赤血球の仕事です。
次に、免疫機能です。これに関与しているのは白血球です。白血球にはいくつか種類があります。ウイルスや細菌が体内に侵入すると貪食細胞という白血球が血管から出てきて異物を食べてしまいます。そしてその食べカス(情報)を他の白血球に教えます。すると、その異物を排除するのに効果の高い抗体といわれるタンパク質を大量に作り異物に対処しています。またウイルスなどに感染してしまった細胞を破壊する白血球もいて、それぞれの役割をこなし体をウイルスなどから守ってくれています。
次に、止血です。怪我をしてしまい出血することもあると思いますが、特になにもしなくても止まりますよね。これは血小板とフィブリノゲンのおかげです。フィブリノゲンとは血液中にあるタンパク質のことです。血管が損傷し血液が外に漏れ出すと、まず血小板が損傷した血管の内側に集まってきて出血を抑えます。これを一次止血といいます。血小板だけの止血では強度が弱いので、血小板は助けを呼びます。このとき助けに来てくれるのがフィブリノゲンです。血小板からの救援信号を受けると、いろいろなものが作用して血管の内側にかさぶたのようなものを作り出血を止めます。これを二次止血といいます。このかさぶたみたいなものが血管から剥がれてしまうと血栓と呼ばれ、どこかに詰まってしまうと大変なので、止血と血管の修復が終わると血液にはこのかさぶたみたいなものを溶かす仕事もしています。
いままで上げたものは代表的な血液のお仕事ですが、他にもホルモンや筋肉で作られた熱を全身に運んだり、老廃物を回収して腎臓まで運んだり、腸で吸収された栄養素を肝臓に運んだり、pH(ペーハー)の調節などお仕事をしています。
血液は、私たちの意識しないところでこれだけ多くの仕事をしています。血液を良い状態に保つということは、健康な生活に繋がっています。頑張ってくれている血液に感謝ですね。