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2017.06.19
舟状骨骨折
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、舟状骨骨折についてお話ししようと思います。
舟状骨とは、手の手根部にある8個ある骨の1つで親指側にあります。この舟状骨は手根骨の中でも骨折しやすい骨で、骨折していたとしてもレントゲンに写りずらく手首の捻挫と間違われることが多い骨折です。また捻挫だと思いちゃんとした治療をしないと骨がくっつかずに治ってしまい偽関節(ぎかんせつ)という状態になりやすい骨折の1つです。
転倒した際、手のひらをつくと舟状骨骨折が起こりやすいです。舟状骨の中央部・腰部と呼ばれる箇所での骨折が多く、しっかりとした固定を行っても骨がくっつきずらいです。しかも舟状骨を栄養している血管は一方向からしかの走行しかないため、骨折箇所で血管が途切れてしまい手首寄りの骨折片に栄養が行かず壊死をおこすことも多いです。舟状骨の偽関節及び壊死をおこすと、手首の変形を引き起こし、慢性的に手首周辺の痛みを伴います。
血行不良も重なり、しっかりとした固定をしてもくっつきずらい骨折なので、骨折部を釘のようなものでくっつける手術をなることが多い骨折です。舟状骨をちゃんとくっつけないと予後が悪い骨折なので手術をおすすめします。
手をついて転び、手首の親指側に腫れや痛みがあり、数日経っても中々痛みが引かない場合は整形外科で診察をうけるといいでしょう。
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。