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2017.06.28
コーレス骨折
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、高齢者の四大骨折の1つコーレス骨折についてお話しします。
コーレス骨折とはどこの骨折かというと、手首付近の骨折です。肘から手首の間にとう骨と尺骨という骨があり、この2本またはとう骨が手首に近いところで骨折したものをコーレス骨折といいます。
コーレス骨折は、転倒した際、手をついた時の衝撃で発生します。成人ではあまりみられない骨折ですが、骨粗鬆症など骨が脆くなってきている高齢者に多い骨折です。まだ骨が柔らかい子供では同じところが曲がってしまう若木骨折が発生することもあります。
コーレス骨折をおこすと、強い痛みと共に、すぐに手首周辺が腫れてきます。そして手首に明らかな変形がみられることが多いです。骨折したところから手の甲側に曲がったように変形し、これをフォーク状変形といいます。
こうなってしまったら、すぐに整形外科や整骨院に行き骨折の整復、固定をしてもらいましょう。固定をすることで少し痛みが和らぎます。
固定をして関節を動かさないでいると拘縮といって、関節の動きが悪くなってしまうので、固定後すぐに肩や肘の運動療法を行います。手首はさすがに無理ですが、固定期間を短くして早めに手首の運動も早めに始める医療機関が多いと思います。
高齢者の骨折のほとんどで、転倒が骨折の発生にかかわります。筋肉が弱ってきてバランスが悪い、踏ん張りが効かないというのも原因かと思います。歩行など移動中に転んでしまわないように最低限の筋肉をつけ転ばないようにすることが高齢者にとっての骨折予防になると思います。最近では、地域での体操教室が開かれたりしているので、これを活用して転ばない足腰を作って行きましょう。
※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。