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2017.05.25

肩関節脱臼

こんにちは。

はる整骨院  院長 相馬です。

今日は、肩関節脱臼についてお話ししようと思います。

肩関節脱臼は、人の体の関節の中で1番脱臼しやすい関節です。成人男性に多く発生し、子供の脱臼は稀です。高校生くらいで、スポーツ中に肩を脱臼すると反復性脱臼といって、ちょっとした力で簡単に何度も脱臼してしまうようになってしまう人もいるので、注意が必要です。

肩関節は、構造上脱臼しやすい作りになっています。肩関節は、肩甲骨と腕の骨(上腕骨)で構成され、肩甲骨の関節窩(かんせつか)が、上腕骨頭(じょうわんこっとう)を受けるような形で関節しています。イメージとしては、小さな醤油皿にソフトボールが乗っかっている感じですね。とても不安定ですが、肩関節はどの方向にも腕を動かすことが出来るように、そんな構造になっています。肩の自由度を優先するため、関節を押さえる靭帯も最小限で、筋肉で押さえているために、脱臼しやすい関節になっています。

肩関節脱臼は、上腕骨頭が脱臼した方向により、前方、後方、下方、上方脱臼と区別されます。中でも前方脱臼がほとんどで、他は稀な脱臼です。

肩関節の前方脱臼は、日常生活やスポーツ中に転んでしまい、やや後方に手をついたときに脱臼しやすいです。脱臼した上腕骨頭は、鎖骨の下辺りに移動してしまい、脱臼特有の形に腕が固定されます。上腕骨頭があった場所を触るとぷよぷよしていて、そこには何も無い感じがします。

脱臼の整復は時間との勝負です。すぐに病院か整骨院に行き、1分でも1秒でも早く元に戻してもらいましょう。脱臼とは、関節している骨同士が大きくズレているだけではありません。周辺の組織を破壊して骨が脱臼します。なので、関節を包む袋が破れたり、靭帯が切れたり、骨が折れたりします。すると損傷した部分から出血が起こり、時間が経つと、骨があった場所に血が溜まり元に戻せなくなってしまいます。早ければ早い方が良いのですが、6時間以内、遅くても12時間以内(そんなに我慢できないと思いますが…)には整復してもらってください。

先にも話しましたが、スポーツをしている若い人が脱臼すると反復性脱臼になりやすいです。肩甲骨の関節窩は、大きな上腕骨頭を受けているのですが、やっぱりちょっと小さ過ぎるので関節窩の周囲を軟骨のようなもので縁取り、受ける面積を増やしています。肩関節を脱臼すると、この軟骨が剥がれてしまうことが多いです。すると肩関節がより不安定になってしまい、簡単に脱臼してしまうようになってしまいます。スポーツ選手が、ちょっとした接触プレーで脱臼していたら話にならないので、手術で剥がれてしまった軟骨を繋ぐ治療していきます。

肩だけでなく脱臼は早く元に戻すことが大事になります。脱臼は変形が明らかに出ます。関節が変な方向に向いてしまっていたら、すぐに整形外科や整骨院で診てもらいましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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