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2017.05.27

不幸の三徴候

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

「不幸の三徴候」…字面だけで嫌な感じですね。不幸の三徴候とは、膝の靭帯や半月板の複合的なスポーツ外傷です。交通事故のような強い衝撃でも発生しますが、スポーツ選手に多いです。

前十字靭帯断裂、内側半月板損傷、内側側副靭帯損傷の同時発生が不幸の三徴候です。どれか1つだけの損傷でも競技復帰までかなりの時間を要しますが、不幸の三徴候では1~2年の治療、リハビリ期間が必要になります。

では、1つ1つどのように損傷するかお話ししましょう。内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)は、膝の内側にある靭帯で、下腿(膝から下のこと)が外側に行き過ぎないようにしています。なので膝が外側に強い力で、くの字に持っていかれると損傷します。単独損傷であれば、比較的治りの良い靭帯ですが、膝の不安定性を残します。

次に、前十字靭帯(ぜんじゅうじじんたい)です。膝関節が前後にズレないように止めてくれています。損傷の仕方は、内側側副靭帯の損傷過程と似ています。膝がくの字になる力と、膝を内側に捻るような強い力が加わると前十字靭帯が断裂してしまいます。単独損傷でも、手術で靭帯を繋ぐか、別の場所から靭帯を取ってきて膝関節の骨にくっつける再建手術を行います。

最後に、内側半月板損傷(ないそくはんげつばんそんしょう)です。半月板は膝の内と外にあり、円滑な関節運動の補助、膝にかかる衝撃を和らげる役割です。前十字の断裂とほぼ同じで、体重がかかった状態で、膝が内側に強く捻られると内側半月板が破れるように損傷します。手術をしないで治療することも出来ますが、半月板が再生する訳ではないので、膝の中で破れた半月板が引っ掛かり一時的に動かなくなったりするので、スポーツ選手であれば手術で半月板を修復します。

スポーツをおいて、急な方向転換やジャンプをした際、「膝が内側にくの字に曲がり、つま先が外側を向いた状態で、膝が内に入るような捻りが加わる」と、膝周辺の損傷を引き起こしやすくなります。

前十字靭帯、内側半月板、内側側副靭帯の3つを同時に損傷してしまうと、競技復帰までかなりの時間を要します。復帰出来ればいいですが、最悪の場合激しい運動が出来なくなってしまいます。スポーツ選手にとっては、まさに「不幸」です。

膝周りの損傷は、選手生命の関わるものが多いです。ケガのしにくい体作りは、スポーツ選手にとって重要です。普段からのセルフケアや筋肉トレーニングでケガのしにくい体作りをしていきましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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