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鎖骨骨折
こんにちは。
はる整骨院 院長 相馬です。
今日は、鎖骨骨折についてお話ししようと思います。
鎖骨骨折は、全骨折のうち10%を占める発生の多い骨折です。転倒したとき手をついたり、肩から転んだりしたときの衝撃が鎖骨に伝わり骨折することがほとんどです。この場合鎖骨の外寄りで骨折します。直接鎖骨を叩かれるなどして骨折することは稀ですが、この場合は衝撃を受けた場所で骨折します。
子供では鎖骨が曲がってしまう若木骨折が多く、成人では完全に折れる骨折が多いです。考えますが折れてしまった場合、筋肉の牽引により骨が大きくズレてしまうことがあり、再度ズレてしまわないように充分な固定が必要です。
鎖骨の完全骨折では、血管や神経の損傷にも注意が必要です。鎖骨の下には腕にむかう血管、神経が通っています。骨折に伴い血管や神経損傷が発生していなか検査を受けましょう。
鎖骨は、比較的くっつきやすい骨折なので骨折部の固定がしっかりできていれば回復も早いです。ですが、整復位の保持(骨折した骨を合わせておくこと)が難しい場所なので、変形を残して治癒することが多いです。変形を残してしまうと神経や血管を圧迫してしまい腕がしびれるなどの後遺症をおこすこともあります。そこまで酷くなくても肩こりや肩関節の動きに制限が出たりします。
鎖骨骨折の治療で手術をすることはあまりなく、骨折部の骨を合わせて固定をする治療になります。しかし、鎖骨は皮膚から近いので、折れたときに骨折部が尖っていたり、小さな骨の破片などにより整復する際、皮膚を突き破ってしまう危険がある時や血管、神経損傷の疑いがあるときなどは手術を行います。子供の若木骨折の場合は、よほど曲がりが強くない限り整復はしません。肩関節の動きを制限するような固定をして経過をみます。自己治癒力により骨は次第に真っ直ぐなります。
鎖骨を骨折すると、大概は骨折部の変形を認めます。体の一部が変形していると焦ってしまいますが、慌てず落ち着いて近くの整形外科や整骨院で診てもらい治療を開始しましょう。