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2017.07.04

半月板損傷

こんにちは。

はる整骨院  院長  相馬です。

今日は、半月板損傷についてお話ししようと思います。

半月板とは、膝関節の動きをスムーズにしたり、スポーツなどで膝にかかる衝撃を分散するクッションのような役割をしています。膝の内側と外側に2枚あり、真ん中に穴が空いているドーナツ状の軟骨です。

半月板損傷をおこしやすいスポーツは、バスケ、サッカー、ラグビー、バレーなどジャンプや方向転換の多いスポーツで損傷しやすく、内側の半月板の方が損傷しやすいです。ジャンプの着地からのダッシュ、急な方向転換時に、つま先が外側に向いているのに逆方向に移動しようとすると膝が内側に入ります。ニーIN・トゥOUTの状態だと内側の半月板が大腿骨と脛骨に挟まれてしまい、その状態で強く動き出すと半月板が破れるように損傷していまいます。

ニーIN・トゥOUTの状態では、半月板だけでなく前十字靭帯や内側側副靭帯も同時に損傷しやすく、3つ同時の損傷を「不幸の三徴」といい、単独損傷よりも治療、リハビリに時間がかかってしまいます。

半月板を損傷すると、膝関節内の痛み、動きに制限がかかります。関節内や半月板は血流が少ないため急激に腫れることはありませんが、徐々に水が溜まってくることもあるので、水が溜まるようなら吸い出さないと膝の動きが更に悪くなりリハビリも時間がかかってしまいます。半月板の損傷が大きい場合、膝のロッキングといって半月板が関節に挟まり鍵がかかったように動かなくなってしまうこともあります。角度を変えながら動かそうとしていると挟まっている半月板が外れ動くようになります。

半月板損傷の治療は、ロッキングが出る程半月板にダメージがある場合は手術になりますが、大体は保存療法を選択します。急性期では炎症を抑えるのにステロイド注射を射つこともあります。症状が落ち着いてきたら関節の隙間を作る目的とスムーズな関節運動のためにヒアルロン酸注射をしたり、太ももの筋肉を鍛えて膝に負担のかからない体作りをしていきます。

先程も話しましたが半月板は血流が少ないので、1度損傷してしまうと損傷箇所は修復されません。これは手術でも同じで、半月板の縫合などの手術をしたとしても損傷箇所が治るわけではないです。膝の状態を改善させるためのものです。

膝はどのスポーツでも重要な働きをしています。スポーツ外傷・スポーツ障害ともに膝周辺組織の損傷が多く、それだけ負担がかかっています。スポーツ選手にとって関節は消耗品です。膝など関節に負担の少ない動きを身につけて怪我の予防をしていきましょう。

※当サイトで紹介している効果・効能については個人差のあるものであり、必ずしもそれを保証するものではありません。
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