症例ブログ
今日の患者様 ~肋骨骨折(亀裂骨折)の患者様~
皆さんこんにちは!
今回はバスケットボールをしていて転倒した際に左第七肋骨を骨折してしまった患者様のお話しです。
40代の女性の患者様でバスケットボールの試合中に転倒し、その上に相手選手が倒れてきて
圧迫された際に骨折してしまいました。
整形外科の先生に同意を得て(接骨院で骨折、脱臼の施術をする場合は医師の同意が必要です)当院で施術を開始しました。
来院時の症状は局部の圧痛、介達痛(肋骨の側面が骨折している場合、前から胸を押すと痛みが響きます)、呼吸痛がありました。
レントゲンのデータも見せていただき骨折部位の確認もできました。
さて、骨折をした場合どういう風に骨がくっついていくか皆さんご存知ですか?
簡単に説明すると
1、骨折した場所に血の塊ができる
2、仮の骨(仮骨)が出来て骨折部位を繋ぐ
3、骨がくっつき始める(まだ固くはない)
4、固くなってくる
5、完全に固くなり修復完了
となります。
年齢、折れ方によって期間は異なりますが、骨がくっつくために必要なことはしっかりと固定することです。
肋骨骨折の場合だとコルセット等で動かないように固定することが多いです。
固定が不完全だったり、固定期間が短くなってしまいますと骨がくっつく機能を失ってしまい、
偽関節という状態になってしまいます。
偽関節になってしまうと、手術をして固定しなければならなくなってしまいます。
ただ待っているだけでも骨はくっつくのですが、ギプスをずっとしているのも辛いですよね。
固定している間にも出来ることがあります。
元気な関節を動かすこと、血流を良くすることです!
固定の最中でも動かせるところは動かしておかないと筋肉が細くなったり、関節が固くなってしまうためギプスが外れた後のリハビリが大変になってしまいます。
血液の中には身体を修復する成分が含まれています。なので血流をよくすることで修復力が高まります。
よく大腿骨を骨折すると手術をしなければいけないと聞くと思いますが、これは折れる場所によって
血流が行き届かないために手術をしないとくっつかないということです。
今回の患者様の肋骨骨折に対しては、背骨の可動域を出し、緊張している筋肉を緩めることにより血流を良くしていきました。
整形外科の先生にびっくりされるほど早くくっつきました。
今では多少の痛みは残るもののバスケットボールを楽しんでいらっしゃいます。
勿論、結果には個人差がありますが、何もしないで待っているよりは出来ることはどんどん行っていった方が
早く復帰できると思います。
骨折だけでなく、脱臼、捻挫、打撲、肉離れ等ケガは放っておいてしまうと、回復する力をドンドン失っていってしまいますので
早めに対処しましょう!
ケガでお困りの方は是非当院にご相談ください!
※お話を載せるにあたって患者様の許可を得てあります。