ふたばブログ
閉塞性動脈硬化症
みなさんこんにちは、二葉整骨院です。
毎日、健康のためにマラソンをしている。たばこは吸わない。お酒は少々。一日2食。これを聞いて誰しもが健康そうなイメージを持たれると思います。
しかし、この患者さんは左ふくらはぎの張り、ツレの症状で来院されています。走りすぎしょうか?ケア不足が原因でしょうか?
実は、足の閉塞性動脈硬化症を患っています。病院にてABPIという足と腕の血圧の差を測る検査にて判明しました。
閉塞性動脈硬化症とはどういった疾患かご存じでしょうか?腰部脊柱管狭窄症による足の痛みと間違えられやすい疾患ですので鑑別が必要です。
症状は、足の痛み(膝の裏、足の甲、ふくらはぎ等)、痺れ、冷感、足が紫色、張り、ツレ等です。脊柱管狭窄症でも同じような症状がでます。歩いていて30分位すると足の症状が強くなる。これは間欠性跛行といいますが、どちらの疾患にもでる共通の症状です。
閉塞性動脈硬化症は、足の動脈が詰まる病気です。健康診断にて、動脈硬化があります。中性脂肪値が高いです。と言われた方は要注意です。心臓や肺、脳だけではなく足の血管も詰まるので気をつけましょう。先ほどの腰部脊柱管狭窄症との違いは、血管の違いです。
人間の身体には、体の浅いところを通っている動脈が存在します。手首の付け根に指をあてて脈をとった経験は誰にでもあるでしょう。これは橈骨動脈という動脈を触知しています。足にも足背動脈というものと後脛骨動脈という二つの動脈を触知する事ができます。
閉塞性動脈硬化症の場合は、この動脈の脈が触れなかったり、弱かったりします。これが腰部脊柱管狭窄症との違いです。
多くの場合、病院にてワーファリンという血液をサラサラに保つ薬を処方されます。血圧のコントロール薬も処方されるでしょう。食事の改善や禁煙禁酒をするようにも言われるでしょう。きつい靴を履いたり、傷や潰瘍が出来ないように気をつけなければいけません。ただでさえ血液の循環が悪い訳ですから、傷をおうと悪化したり、場合によっては壊死を起こしてしまい足を切断しなければならないこともあるのです。足のケアには充分に気を遣いましょう。
それと併せて、リハビリも必要になってきます。血管が塞がっても、詰まった血管からの血流が望めないと側副路という別ルートを形成します。これはリハビリにより可能です。適度かつ適切なリハビリと薬を併用することにより悪化を防ぐことが可能です。しかし、これでも改善しない場合は手術が必要となりますのでご注意ください。
中性脂肪値、コレステロール値、血糖値、尿酸値高め、メタボリック、喫煙、暴飲暴食、睡眠不足、心当たりのある方は、症状が出る前に改善をしておきましょう。