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【ある来院者】②
S.Y氏
職業 医師 男性 46歳
住所 大阪 和泉市在住
この方のお話は25年程前にさかのぼります。
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この時は、上京して中目黒の親戚に宿泊し、中目黒から日比谷線経由で電車を乗り継ぎ、北総線の白井駅に着き、そこからタクシーで当院に乗り付けるという行程を、毎日の通院経路としていました。
夏休みの間に１週間から10日間程、治療を続けて、
当人曰く「大学に用事がありますので、午後から金沢に帰ります。」と、
一旦金沢に帰り、あくる日の午後には当院にまた来るという事を何度も繰り返し、
夏休みの治療を終えました。
私の技術が父の技術と同じと感じた様です。
夏休みの終りに「9月から土、日にかけて、千葉に通院してもいいですか。」
との申し出で、金沢から千葉に米原経由、東海道新幹線で通院する事となりました。
この時の宿泊は、都内のホテルの様でした。
この頃は30分治療しかありませんでしたので、朝一で来院し、一回目の治療をし30分の休憩をはさみ、また治療をし、当院で家族の者が白井駅まで送り、夕方また来院し30分の休憩をはさみ2回治療するというやり方で、日中は神田の古本屋さんをめぐり過ごしていた様です。
9月から12月末、冬休み1月中旬から3月末と、繰り返し来院しました。
4月から医学部の6年生で最終学年です。
流石に6年生の時は、夏休みにちょっと来ただけで、忙しくて来院できませんでした。
翌年の国家試験に合格し、研修病院を決める時、
彼は私の所に通える所を条件に、埼玉の南越谷にある獨協大学医学部の病院に入り、
研修の傍ら、週に4回程通院しました。
その後、宇都宮の国立栃木病院に移り、またそのあと京都大学医学部の病院に移り、金曜日の夕方に来院し、日曜日まで1日2回から4回の治療をして京都に帰る事を繰り返しました。
その後、ご実家の大阪の和泉市にある自分の病院から通院し、18程前に中断しました。
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【ある来院者】③ へ続く
